こんにちは、ひでおわーるど(@hdowrld)です。読書大好きです。
本記事では、『良いデジタル化 悪いデジタル化 ~生産性を上げ、プライバシーを守る改革を~(日本経済新聞出版)』を読んだ感想を書くだけの記事です。
» 『良いデジタル化 悪いデジタル化 ~生産性を上げ、プライバシーを守る改革を~(日本経済新聞出版)』
よろしくお願い申し上げます。
目次
結論というかぼくの感想
『良いデジタル化 悪いデジタル化 ~生産性を上げ、プライバシーを守る改革を~(日本経済新聞出版)』を読んだ感想としては、
- もっとIT、テクノロジーなどに詳しくなろうと思った
- 今よりもすこしPCについて詳しくなりたいと思った
- 日本ではIT、オンライン化が遅れてるのでチャンスかも
- すこしIT化が進んだけど、結局ほかの既得権益によって、はんこ・FAX・フロッピーディスクが残っている
- エストニア(Estonia)ではほぼすべての行政がオンライン化しておりすごい
という感じです。
さまざまな「デジタルを活用した国」「オンライン化の事例」「テクノロジーと共存している様子」などについて分かりやすく書かれている一冊でした。
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前半は、官庁の遅さを指摘。後半はブロックチェーン技術などの話。
本書の最初のほうは、おもに官庁のコロナ禍における対応の遅さや、手間の多さなどを、「案」を添えたうえで指摘されていました。
例えばでいうと、「オンライン会議」「テレワーク」「電子署名」など。
オンラインで会議ができるという状況は、”既に以前から整っていました”。
そしてそれは「テレワーク」にも通ずる話というか。
しかし、この社会は「職場(場所)へと行くこと」が正しいというか、それが在るべき姿みたいな幻想に包まれていました。
そこに続き、「ハンコを押す」という行為についても指摘。
それはどういうことかと言いますと、
感染予防のためにテレワークで仕事をしているのに、「これは直接会ってハンコを押してもらわないとダメ!」という、ムダな手間、ムダな時間消費が存在していたらしいのです。
なので、「電子署名でよくない?」みたいな。
エストニア(Estonia)ではほぼすべての行政がオンライン化している件
本書の後半にかけて、海外のオンライン化事情の話がたくさん書いてありました。
なかでも一番興奮というか興味をもったのは、「エストニアの電子政府」についてです。
エストニア共和国(エストニアきょうわこく、エストニア語: Eesti Vabariik)、通称エストニア(エストニア語: Eesti)は、北ヨーロッパの共和制国家。首都はタリンである。
バルト三国では最も北に位置し、南は同じバルト三国であるラトビアと、東はロシア連邦と国境を接する。北はフィンランド湾を挟んでフィンランドと、西はバルト海を挟んでスウェーデンと向き合う。
ソ連崩壊で独立を回復し、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)に加盟して親欧米政策をとっている。経済協力開発機構(OECD)にも加盟している。通貨はユーロ。人口は132万人
エストニアでは、現在、99%の行政申請がオンライン化されているとのことです。
確定申告の95%、法人設立手続きの98%、薬の処方の99%がオンラインで行われているとのこと。住民登録、年金や各種手当の申請、自動車の登録手続き、国民健康保険の手続き、運転免許の申請と更新、出生届提出や保育園・学校への入学申請、学校の成績表、銀行口座、病院の診療履歴へのアクセスなども可能
— ひでおわーるど@為替ぎえぴー (@hdowrld) April 14, 2022
確定申告の95%、法人設立手続きの98%、薬の処方の99%がオンラインで行われているとのこと。住民登録、年金や各種手当の申請、自動車の登録手続き、国民健康保険の手続き、運転免許の申請と更新、出生届提出や保育園・学校への入学申請、学校の成績表、銀行口座、病院の診療履歴へのアクセスなども可能
こうしてエストニアは、前々から電子政府を構築していたことで、コロナが大流行しているときでも、給付金を人々にスムーズに送り続けることができました。
ロックダウンの間も、政府サービスの99%がオンラインで提供されていた。給付金も、自動的に支払われた。「デジタル」は救世主がとなったのだ。
WEFの報告書は、「エストニアでは、医師、看護師が、電子カルテや電子処方箋のおかげで無駄な仕事をすることができた」と評価している。
これって本当にすごいことだと思います。
コロナになり、ようやく地元の小さな病院でも「WEBページから診察予約が可能!」「あと10人診察待ち」というような革命が起きていましたが、以前から大きい病院というかわりと新しい病院だと、それが”当たり前”というか。
そのようなレベルではなく、もはや「電子カルテ」「電子処方箋」というのは、患者も病院側も管理がラクですよね。
メモ
どこの病院でもマイナンバーカードを診察券代わり、お薬手帳代わりに使えるようになってほしい(一部の病院では使えるらしい)
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エストニアの電子政府はもともと「ロシアの侵攻」を想定したもの
個人的には、後半のこのエストニアの電子政府について解説してくれている部分が、とても興味がわきました。
なんと、先ほどから登場しまくりのエストニアの電子政府が構築された理由についてですが、
なんともともとは「ロシアの侵攻を想定したもの」だそうです。
本書から引用させていただきます。
エストニアの電子政府は、非常事態に陥っても政府が機能することを目的としている。もともとは、ロシアの侵攻を想定したものだ。
今回はロシアに侵攻されたのではなく、ウイルスに侵攻されたわけだが、異常事態という意味では同じだ。
そして、ウイルス侵攻にも対応できることが示されたことの意味は、大変大きい。
最近だと、ウクライナとロシアの情勢が悪化していますよね。
本当に他人事ではなく、そしてこのブロックチェーン技術を用いた「電子政府」というのは、電力がなくならない限りは本当にすごいことだと思います。
どんな状況でも、オンラインですべてやり取りできるのは、この時代において素晴らしい取り組みです。
少しでもITやテクノロジーのことを学び、力をつけたいと思います。
この本を読んでいて、「ITの知識がある」「テクノロジーについて少し詳しい」というだけでも、日本で生きていく上でとても大きなメリットになるなぁと思いました。
なぜならば、日本ではIT人材が不足しているからです。
「ITに詳しくない年上の方々」に搾取されてしまっているのが、いま現在の日本なわけです。
つまり「ITが使える!」「パソコンが使える!」というだけでも、自分が損しづらい状態にシフトすることができます。
パソコンが使える、ITの知識がある、とは言っても、正直、幅広いですよね。
ただこれは、ひとそれぞれで「伸ばせるなら伸ばしていこう」という感じで、ぼくは捉えています。
例えばですが、ぼくは
- (一応...)WordPressでブログを書ける
- スマホやパソコンの「スペックや性能」について少しだけ知識がある
- 格安SIMなどの手続きがスムーズにおこなえる
- 仮想通貨、DeFi、NFTに少しでも触っている
などの点がプラスポイントだなと思います。
ひとによっては、
- プログラミングでアプリ製作ができる(Pythonなど)
- WEBページを作れる(HTML、CSSなど)
- IoTを駆使して生活を楽しんでいる(アレクサ、オキュラスクエスト、カーテンを自動で開ける装置、ポップインアラジン、自動で鍵を閉めてくれる装置、ルンバやブラーバなどの自動お掃除ロボなど)
- パソコンやスマホのカスタムをやっている(SSD換装、メモリー増設、モニター変更など)
- ペンタブでアート作品を描き、OpenSeaで英語で販売する
- NFTを販売してコミュニティ(DAO)を構築する
- Excelが使えて表計算やデータをまとめることができる
などもプラスポイントだと思います。
これらは、カタカナが多いですが、つまりテクノロジーやIT分野です。
こうしてテクノロジーに少しでも触れて、少しでも学ぶことで、オンラインでも仕事ができたり、グローバルに人と繋がれたり、視野が広くなったりします。
そう考えると、ITの知識がある、パソコンが使えるというだけでも、めちゃくちゃ得だと思います。
ぼく自身、まだまだショボいのですが、これからも少しずつ触り、少しでもおおくITリテラシーを身につけていきます。
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おわりに。
ということで『良いデジタル化 悪いデジタル化 ~生産性を上げ、プライバシーを守る改革を~(日本経済新聞出版)』を読んだ感想は以上となります。
けっこう最近の本なので、「ああー!そんなことあった!」というようなニュースというかそういうのも出てきて面白かったです。
日本のITシステムの話(官庁は全然ITがわからなくてSierに丸投げなど)が出てきて、仕組みというか流れが少し見えたり、客観的にグローバル各国と比較した日本、そして自分自身の立場を見ることができました。
「興味わいた!」「読んでみたい!」という方は、ぜひ、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。
『良いデジタル化 悪いデジタル化 ~生産性を上げ、プライバシーを守る改革を~(日本経済新聞出版)』
それでは、本記事は以上となります。
最後まで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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