昨日、こんなニュースを見かけました。
なんと、あのAmazonが「処方薬をネットで販売する」らしいです。
コレって、すごいですよね。わりと革命。
とはいえ、「便利になる!」だけでなく、「実在店舗の薬局とか不要じゃね?」という流れも起きそうですよね。
ということで、「ぼくのテキトウな予想」をアウトプットしていきます。
よろしくお願い申し上げます。
目次
「Amazonが処方薬ネット販売」。薬局界隈がどうなるか予想してみる。
正直、未来がどうなるかなんてわかりません。
ただ自分のなかで、シンプルに考えてみたところ、「こんな感じになるのかな?」というのがあったので、それを文字にしてみます。
結論としては、以下のとおり。
・オンライン販売はシンプルに「便利」なので普及する
・全てとは言わないが、ある程度の「店仕舞い」は起きそう→薬剤師の解雇、テレワーク
・とはいえ、「スマホ・PCの使い方わからない層」のためにも店舗ビジネスは生き残りそう
上記のとおり。
ひとつずつ解説していきますね。
オンライン販売はシンプルに「便利」なので普及する
まず、「Amazonが処方薬ネット販売」という時点で、思ったことがあります。
「めちゃくちゃ便利じゃん!最高!ありがとうアマゾン!ありがとうジェフベゾス!」
ということです。
「熱がでて身体も倦怠感があって節々が痛い...」というような症状とか出たときに、ドラッグストアに行くのでさえ、しんどいですよね。
そんなときに、スマホでオンラインでお薬が手に入るというのは、めちゃくちゃ負担が減ると思います。
一応、『日本経済新聞』に掲載されている記事の序文にも書かれているのは、
中小薬局と組み、患者がオンラインで服薬指導を受ける新たなプラットフォームをつくる方向だ。
という感じ。
つまり「中小薬局」も交えて”新しいプラットフォーム”を作る方向らしいです。
ですので、新しく『アマゾンなんとか』とか『アマゾンドラゴン』みたいな新しいサイトやアプリが生まれるのでしょうか。
もし、仮にですが、ぼくやあなたが普段から使っている『Amazon.co.jp』のアプリからお薬が手に入るとすれば、
- アクエリアス or ポカリスエット
- 熱さまシート
- 柿ピー
- アイス
- お薬
というように必要なモノがまとめ買いできちゃいますね。
ポイント
特に独身の方とか、近くにドラッグストアがないとか、本当に重症すぎてしんどい方には、重宝されるシステムだと思います。
たぶん、『Amazon』ではなく、他のプラットフォームになりそうですが。
というように考えると、やはり「便利!」なので普及していくと思われます。
いつ実装されるかは分かりませんが、なるたけ早いうちに「Amazonで処方薬が買える!」という時代が来てくれることを願ってやみません。
全てとは言わないが、ある程度の「店仕舞い」は起きそう→薬剤師の解雇、テレワーク
では、上記のように「ネットで処方薬が買える」という世界が訪れると、なにが起きるのでしょうか。
多分ですが、
- いくつかの実店舗は閉鎖
- その店舗の従業員である薬剤師・調剤師さんの解雇
というようなことも起きそうです。
なぜなら、
- 「オンラインなら販売や送料の手数料払うだけでOK」
- 「店舗を出してると様々なコストがかかるから負担が大きい」
などの理由があるからです。
店舗というのは、さまざまなコストがかかっています。
- 不動産の賃貸料
- 水道光熱費
- お客さんの対応
- 感染対策の備品の設置
などなどとにかく「店が存在するだけでお金が出ていく」という状態。
利用者は薬局に立ち寄らずに薬の配送までネットで完結できる。店頭販売を重視する日本の調剤薬局ビジネスの転換点となる。
まさに記事のとおりで「店頭販売を重視する日本の調剤薬局ビジネスの転換点」だなと思います。
ということは、地域に複数もの薬局がある場合は、わざわざ点々バラバラにしている必要はなく、縮小していきそうです。
お店が減るということは、そこに勤務されている薬剤師・調剤師さんも減りそうです。
もちろん、Amazonも上記の記事によると、中小薬局と組み、患者がオンラインで服薬指導を受ける新たなプラットフォームをつくる方向なので、薬局そのものが全部なくなることは、ありえないと思います。
又、「オンラインで服薬指導」ということは、やはり、ここで薬剤師・調剤師さんの出番があります。
変な話、これまでの病院もそうですが、「対面じゃなくてもいいよね」というのは、お客さんも、そして薬剤師・調剤師さんも感じていたと思います。
もちろん、実店舗があることで、目の前でリアルタイムでお薬をゲットできるので、その日から服薬して身体を労わることができます。
ただ、もし、「処方薬がその日のうちに届く」というようなシステムが確立できた場合、「じゃあ、家でオンラインで対応していただければ、店側もお客も時間をムダにせず済むよね」というふうになります。
という感じで、薬剤師・調剤師さんもオンライン化つまりテレワークができる時代が近いかもしれませんね。
仕事や急な用事で「時間がなくて病院にも薬局にも行けない...」というひともネットで処方薬が手に入るなら、とてもうれしいでしょう。
とはいえ、「スマホ・PCの使い方わからない層」のためにも店舗ビジネスは生き残りそう
そして最後です。
それは、『とはいえ、「スマホ・PCの使い方わからない層」のためにも店舗ビジネスは生き残りそう』ですよね、ということ。
多分、若者や好奇心旺盛な方であれば、
- スマホで買い物
- スマホで食事を注文して配達してもらう
- メルカリで不用品を売却
- パソコンでズーム会議
- パソコンでGoogleマップで旅行プランを練る
などのインターネットネイティブだったり、ネットの使い方に慣れていると思います。
つまり、今回のAmazonが処方薬を販売することとかも、若者は歓喜するでしょう。
とはいえ、日本は「超高齢化社会」に突入しています。
若者よりも、高齢者が多いのです。
そうなると、もはや「スマホという小さいパソコンでアマゾンという組織が薬局さんと手を組んで、オンラインで処方薬を手に入れることができる」という行動が、摩訶不思議アドベンチャーになります。
もちろん高齢者の方々に限らず、何らかの症状でスマホやパソコンでの操作が難しくて、病院に行ったほうが早いという方もおられますよね。
やはりそう考えると、「お店があると助かるわぁ」という方もいるはず。
であるならば、「この薬局はココに置いておいてくれ」ということで、生き残りそうです。
スマホ販売と似ていますね。SIM契約やスマホ購入も現在は「オンラインで完結する」という状態ではありますが、やはり、実店舗も多く存在しており、そこを利用しているお客さんもいますよね。
なぜなら、そこに「対応してくれる店員さんがいるから」です。
- スマホがなんか通信できない...
- スマホ代をもうちょっと下げるには、どうすれば?
- LINEとかGoogleって、なんじゃ???
というありのままの質問を店員さんに直球で質問できます。
やはり、そういう意味も含めて、実店舗が存在することで助かるひともいるのですね。
参考
ちなみに、ぼくは、スマホはすべてオンラインで購入して、SIMは楽天モバイルSIMを利用しており、これもまたオンラインで完結しています。オンライン完結最高マンです。
おわりに。ITやAIに「代替される」のではなく「共存」する
ということで今回は『「Amazonが処方薬ネット販売」。薬局界隈がどうなるか予想してみる。』という内容をお届けしました。
あくまで予想なので、先がどうなるかも不明で不確実です。
ただ、思ったことがひとつあります。
それは、
『ITやAIに「代替される」のではなく「共存」していきそう』
ということ。
厳密に細かく書くと、本当に数十年先では、AIやITに全て任せることもできるかもです。
ただ、いま現在の技術とかを考えると、どちらかというと、
「ITやAIを使う人間がいて、ようやくITが動く」
というのがいま現在のフェーズなのかなと思います。
なのでまだ完全なるフルオートメーションではない状態。
例えば
例えばですが、コンビニやユニクロの「セルフレジ」ですね。
「買い物をする人間が、セルフレジまで行き、レジ打ちをして、カードやお札を使って支払って完了する」という流れですね。
これがフルオートメーション化されると、「服を持って、店舗を出ると、複数のカメラやセンサーが反応して、人物の認識を開始して、自動でウォレットから支払いが完了される」というイメージになります。
いわゆる、シアトルの『Amazon Go』のような仕組みですね。
欲しい商品を手に取ると、そのまま店を出るだけ。レジでの会計はない究極の「キャッシュレス決済」だった。その流れに違和感があったものの、アプリに「レシート」が表示されているし、店内を出て数分後、レシートのPDFがメールで送られてきた。
まさに、これこそ「IT、AIのおかげ」です。
このビジネスモデルの場合、ほとんど人間が介入しません。介入するとしたら、カメラや自動ドアの修理・点検、品物の補填などでしょう。
日本の場合だと、たしかどこかの地域でも「無人コンビニ」的なのがあった気がします。
とはいえ、やはりまだまだ「フルオートメーション」系統のビジネスは少ないです。
このことを踏まえて、今回の「Amazonが処方薬を販売」というのは、人間と共存していくような気がします。
「すべて代替される!ひいい」ではなく、やはり、画面の向こうではプロの薬剤師・調剤師さんが存在して正しくお薬を出してくださるでしょう。
よりよい未来のために、Amazonも薬剤師・調剤師さんも取り組んでいることに感謝です。
ということで今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。