このような疑問やモヤモヤを解消します。
記事の内容
- 保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった【効果あり】
- 保育園で「アイメッセージ」を使う事例
- 「アイメッセージ」が100%効くわけではないからゆるく使おう
記事の信頼性
この記事を書いているぼくは、保育園で保育補助として3年勤務しました。高卒でしたが、「2年以上かつ2,880時間以上」の実務経験をしたことで保育士資格に受験することができ、残り3科目までクリアできました。結果的に体調不良により受験もやめて、退職もしましたが、いまはわりとゆるく生きれています。
今回は、『保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった』を解説しました。
もしかしたら、保育園に勤めている方や、実際にお子様を子育てしている方であれば、一度は「Iメッセージ」(アイメッセージ)を聞いたことがあるかもしれません。
「アイメッセージ」とは、結論、下記のとおり。
- ぼく(私)は、〇〇をしてくれたら嬉しい
- ぼく(私)は、〇〇をされたら悲しい
上記のとおり。
アイメッセージとは、文字どおり「私」を主軸にメッセージを届ける心理学テクニックです。
それでは、これから解説していきますね。
れっつごー(・ω・)ノ
目次
保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった【効果あり】
まずは、『保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった』を解説します。
結論としては、下記のとおり。
保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった
上記のとおりです。
それでは詳細を見ていきましょう。
保育園で「アイメッセージ」を使うと園児が変わる
ぼく自身、3年ほど保育園で保育補助としてお仕事をさせていただいた過去があります。
詳しくはこちらの「保育補助はしんどい?楽しい?実際に3年間働いた体験談」にて書いているので、参考になるかもです。
やはり、園児というのは、とにかく活発です。
- あれもやりたい
- これもやりたい
- 〇〇ちゃんのオモチャがほしい
- 見て!見て!
- イヤイヤ
- 自分でやる
- やってやって
上記のとおり。
とてもかわいらしいです。
そして、時たま、他の子にいじわるをしたり、先生や保護者様などの大人に対して汚い言葉を使ったり、モノを投げたり、ご飯を床に捨てたりするなど、悪魔に変身するときがありますよね。
悪魔に変身した園児や子どもは、てごわいですよね。
時間や体力に余裕があるときならまだしも、やはり「園児との日常」というのは延々と続くため、疲労が溜まり、ついつい、雑に対応してしまったり、急かしてしまったり、テキトウにしてしまったり、こんな感じでうまくいかないときも多々ありますよね。
それでは、どうすればいいのでしょうか。
そんなときこそ、
「アイメッセージ」
です。
ポイント
自分(アイ)の感情や気持ちを伝える(メッセージ)だけなので、相手の立場を下げることがなく、コミュニケーションが取れるのがポイント
ぼく自身、保育園で働きながら、毎日「子育て関連」の書籍を読み漁っていました。
そこで見つけたのが、本記事のメイントピックである『アイメッセージ』です。
上のような書籍をよく読んでいました。
特に、明橋 大二(あけはし だいじ)さんの本は、子育てされている方に超絶オススメです。
アイメッセージを使うと、園児は徐々に変わっていきます。
なぜなら、「園児自らが、状況を考えて、感じるから」です。
たとえば、「片付けをしない子どもAくん」がいたとします。
これをアイメッセージを使ってコミュニケーションを取ると、下記のとおり。
- 【ぼく】あ、Aくん、いまからお片付けの時間だ!このあとお散歩に行くんだってー!わーい
- 【Aくん】・・・(オモチャの車に没頭して聞こえていないor無視)
- 【ぼく】先生(ぼく)は、Aくんがお片付けしてくれるとすごい嬉しい気持ちになっちゃうんだ!あ、そうそう、Aくんのパパもママも喜んじゃうって!あ、あとシマジロウとかトリッピーとかも!
- 【Aくん】お片付けする!(なぜか、めちゃくちゃ積極的になって遠い角のオモチャも集めてくれたりする)
- 【ぼく】わー!Aくんすごい!ブルドーザーみたい!先生(ぼく)嬉しくなっちゃうなー!
上記のとおり。
多分、保育園で働いている方や、働いていた方や、子育てをしている方であれば、ちょっとイメージしていただけたハズ。
これ、よく見てみると、「命令していない」のですよね。
そして、「相手を下げる」ということも、もちろん、していません。
「ぼく(アイ)は、Aくんが〇〇してくれると、嬉しいな」というメッセージを相手に送っただけです。
子どもというのは、正直、なにを考えているのがわかりません。
いやいや、子どもだけじゃあ、ありませんね。
ぼくも、あなたも、あのひとも、みんな、なにを考えているのか、わかりません。
とはいえ、子どもは、「純粋なこころ」を持っています。(これもまた子どもだけでなく、多くの方も持っていますね)
それは、たとえば
- かっこよくなりたい
- かわくなりたい
- ママやパパを助けたい
- 褒められたい
- 認められたい
- 先生にすごいところを見せたい
という感じ。
アイメッセージを受け取った子は、「なるほど、ぼく(わたし)が、〇〇をすると、先生は喜ぶのか」と、自分で、行動とそれに得られるリターンなどを思考して、動き出します。
もちろん、「子ども」というのはロボットでもなんでもないので、毎回うまくいくわけではありません。ストレスや体調などによって違ってきます。
こんな感じで、『アイメッセージ』を使っていくと、次第に子どもは、自らの意思で率先的に動いていってくれるようになりました。
余談ですが、「いまの保育園は時給が低くて仕事をするのがしんどい...」という方は、『マイナビ保育』という保育士のための転職サイトに無料登録するといいかもです。
無料で相談サポートなどもあるので、一度試しに使ってみるといいかもしれません。
保育園で「アイメッセージ」を使う事例
ここでは、保育園で「アイメッセージ」を使う事例をご紹介します。
先ほどは、「お片付けのシーン」を例題に挙げたので、その他のパターンをご紹介させていただきます。
公園の遊具の「譲りあい」でのパターン
まずは、公園の遊具の「譲りあい」でのパターンです。
公園といえば、
- ブランコ
- 滑り台
- バネが付いている乗り物
- 砂場の遊具
など。
みんな、お気に入りの遊具を取り合いしますよね。
特に、「滑り台」とか「ブランコ」は、大けがにも繋がる可能性が高いので、なるべく仲良くして楽しんで平和に遊んでほしいところ。
このようなパターンで『アイメッセージ』を使うと、下記のとおり。
- 【Bちゃん】滑り台、わたしが先!
- 【Cくん】おでが先!
- 【ぼく】やぁ、どうしたの。BちゃんもCくんも先に滑り台使いたいんだね。先生、ふたりがケンカしてると悲しくなっちゃうな。そんな高いところでケンカしてたら、落っこちちゃって痛い痛いしちゃうかもしれない。そしたら先生もママもパパもジージとバーバも悲しんじゃうかも!先生は、「お先にどうぞ」ってしてくれるひとがかっこいいなぁって思うんだ。仲良くしてくれたら嬉しいなぁ~
- 【Bちゃん、Cくん】どうじょ、ありがとう
- 【ぼく】わー、うれしい!どっちも素敵だね。先生うれしいな。Bちゃん、Cくん、ありがとうね。
上記のとおり。
ちょっと、ぼくの文章が長いですが、ここは上手くカットや凝縮してもいいかもです。
参考
あえて、「現状の把握」や「名前で呼ぶ」、「落っこちたら?」という最悪の展開のシェア、「次にやる行為を促す」(この場合は、”お先にどうぞ”)なども、会話に潜在的に入れています。
「次にやる行為」を提示してあげるだけでも、子どもというのは、「あ、じゃあマネして同じことしてみよう」という感じで、次の行動へと移ってくれることがあります。
つまり、「任せっきりしない」ということ。
先述した「片付けのシーン」でも、じつは、「次にやること」を潜在的に伝えていたのですが、気づいた方はおられるでしょうか。
【ぼく】あ、Aくん、いまからお片付けの時間だ!このあとお散歩に行くんだってー!わーい
という部分ですね。
単純に、「いまから片付けなさい!」と言う場合、「なんで?意味があるの?だれがなんのために?このあとなにやるの?」という”モヤモヤした疑問”が、ずっとこころに残ります。
だからこそ、『アイメッセージ』を使いつつ、上記のような「次にやることはコレ!」という行動のキッカケを提示してあげるのです。
だいぶ話がそれたので戻します。
このように「遊具の取り合い」も、興奮したり衝動的になっていることが大半ですが、やはり、彼ら彼女らは頭がいいです。賢いです。
しっかりと「先生は〇〇してくれたら嬉しいな」というアイメッセージを伝えて、且つ、「お先にどうぞ」という行動を提示してあげると、彼ら彼女らは、率先して、「はいどうじょ」と勇ましい姿を眩しいほど先生に魅せつけてくれます。
一応、再度お伝えしますが、「子ども」はロボットでもないので、うまくいかないこともあります。
とはいえ、アイメッセージ伝えることで、それを受け取ってくれます。
受け取って、そこで初めて「なるほど、先生が喜ぶ(悲しむ)のか。どうしようかな」というキッカケの種がまかれます。
ですので、焦らず、のびのびと、アイメッセージを使っていくといいでしょう。
「アイメッセージ」が100%効くわけではないからゆるく使おう
最後は、「アイメッセージ」が100%効くわけではないからゆるく使おうを解説します。
ある意味、当然といえば当然なのですが、やはり、ぼくも、あなたも、子どもも、あのひとも、このひとも、みんな人間です。
つまり、
- イヤなときは、イヤだ
- 調子がいいときは、調子がいい
- なんか泣きたくなる
- なんかイライラしている
- なんかフラストレーションが溜まっている
- 大声を出して叫びたい
- なにもしたくない
こんなときもありますよね、ということ。
大人のぼくたちでさえ、「チェッ、ちょっと先に謝ってくれりゃいいのになー」とか「あーあ、一言お礼くれいしてくれてもいいんじゃないのかな」ということ、たまにありますよね。
こんな感じで、人間というのは、不完全です。
悪いことじゃあ、ありません。これが人間です。
ずーっと同じ気持ちで、ずーっと同じ体調で、ずーっと感情が平坦であれば、ロボットかAIになってしまいます。
何が言いたいのかというと、
「アイメッセージが100%効くわけではない」
ということ。
それは、「コミュニケーションにもいろいろ方法があるよね」ということをお伝えしたかったのです。
その、ひとつの手段として、『アイメッセージ』があるということです。
そして、それは「相手の体調にもよる」とか、「そのときの気分による」とか、いろいろな要因によって、また結果が変わってきます。
まさに、「人生」です。
だからこそ、「ゆるくアイメッセージを使っていこう」ということをお伝えしたいです。
子育てにせよ、恋人にせよ、友達にせよ、親にせよ、仕事の上司にせよ、うまくいかないときは、うまくいきません。
しかし、大事なのは「ゆるく続けていくこと」です。
超フルパワーで続けるのではなく、ゆるく、長く、コミュニケーションを続けていくこと。
「いつも子どもが、言うことを聞かない!だから怒ってしまいます。」というような方を、わりとチラホラ見かけたり、話をしたりしたことがあります。
話を伺うと、
- 仕事が忙しい
- 完璧に育児や家事をやらないといけない
- 相方が面倒をみてくれない
- 子どもの相手をしてあげれていない自分に落胆
- 「子どもの世話もうまくできない自分はダメ親だ」と自己嫌悪
という感じで、切羽詰まっていたりします。
これらの解決策はたしかに、いろいろありますよね。
仕事量を減らす、超集中して仕事を片付ける、仕事を変える、相方におねがいする、怒りそうに深呼吸をするなどなど。
しかし、正直に書いてしまうと、「だれも、”ダメ親”とも言ってないし思ってもないから、それらは幻想。そして完璧な子ども、完璧な育児、完璧な親など存在しない。ある意味、”あきらめるちから”が大事」ということが一番の近道かもです。
つまり、自分を許してあげて、自分に「ゆるさ」を取り入れて、子どもと接していくことです。
ぼくの場合、保育園で、園児たちに対して超ポジティブで、だけど強制はしないようにしてゆるい感じでいつも遊んでいましたが、やはり常勤さんからすれば「生意気」と思われていたのか、ぼくも子どもも厳しく𠮟られてましたが、、、
ということで、話をまとめると、「アイメッセージが100%効くわけではない」という話でした。
これは悲しい話ではなく、要するに「アイメッセージを意識しつつ、しかし、ゆるく続けていこう」という意味です。
なぜなら、「毎回100%、子ども(人間)を動かすことはできないから」です。
ムリをせず、上手に『アイメッセージ』を活用していきましょう。
まとめ:『アイメッセージ』で子どもと仲良くなろう
今回は、『保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった』を解説しました。
内容をまとめると、下記のとおり。
まとめ
- 保育園で「アイメッセージ」使ったらうまくいった【効果あり】
- 保育園で「アイメッセージ」を使う事例
- 「アイメッセージ」が100%効くわけではないからゆるく使おう
もし、これを読んでくださったあなたが、保育園で仕事をしていたり、子育ての真っ最中のであれば、ぜひ、『アイメッセージ』を試しに使ってみてくださいね。
ということで、本記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの育児ライフがよりよくなりますように。