『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(著:ジェームズ・ドゥティ)を読了。
一言でレビューできない。
しかし、「早いうちに読んでよかった本」と断言できる。
実在する人間のマインドフルネス体験談。
単なるフワフワ夢のおとぎ話ではない。
幾多の試練を荒れて泣いて乗り越えてきた話。
深呼吸や集中、思いやり、共感などの脳科学と心理学の不思議がある。
父はアル中、母はうつ病の貧乏家庭の少年ドゥティがルースという女性にマジック(当時はマインドフルネスの概念がない)を教わる。
夢を叶えて医者になるが荒れた生活に行き着く。
やがて「脳や心の謎を解き明かしたい」となり、数々の支援を募り、CCARE(利他精神研究教育センター)を立ち上げる。
マインドフルネスのやり方
①からだを緩める(ボディスキャン)
→自分に気づく
②頭のなかの声を止める
→呼吸をして注意を呼吸に向けることで雑念を抑える
③心を開く
→他者への共感や思いやり
④なりたい自分を描く
→自分のなりたい姿を具体的に鮮明に描くことで「具体的な行動」が見えてくる。あとは実行する。
最初はドゥティ少年が「欲しいもの」をありのまま書いていて、これがリアル。
家から追い出されない、大金、高級車、彼女、豪邸、高級腕時計、医者、大学にいく、島、成功など。
大人になり、それらを手に入れた。
正直これだけでもすごいのに、なぜか、うまくいかない様子。
投資活動も上手くいってたと思ったら、ほとんど全財産を失う結末。
さいごに残ったのは、なんだろう?
「医者である自分」と「教わったマジック」。
ここからの「医者の活動」と「利他精神」の掛け合わせで、単なる手術屋さんではなく、だれか(患者)の人生を変えていくような対話をされているのが、心温まる。
手術に失敗すれば、患者は脳死する。
そんななか、マインドフルネスをして、ノイズを抑え込み、手術が成功して歓喜する患者と喜びを分かち合うイメージを想像して、目の前に集中する。
毎日読み進めていくなかで、何度も泣きかけた。
自分も保育園で働いていて、子どもたちひとりひとりが、1人の人間だと思って接していた。
単なる「みんな同じ子ども」「ただの子ども」とはあまり思っていない。
みんなそれぞれ体格も家庭も知能指数もちがう。それぞれに悩みや歓喜がある。
そうして利他精神で接してると、子どもを介して、保護者へと歓喜が伝播する。
あのときは「もっと完璧に!もっと頑張らなきゃ!」となり、しんどくても無理してしまった部分がある。
結果、心身ズタボロに。
しかし、いまだからこそ、そんな自分でさえも愛してあげようと思える。まだ難しい部分もあるが。
全部、自分の経験となり、それが「他者の痛み」をわかる自分になれる。
いまの環境もそう。抜け出すためにも日々動いている。
幻想ではなくて、いまはいまとして厳然と存在している。
だからこそ、マインドフルネスで、雑念を抑えて、目の前のことをこなすこと。
多分、うまくいく。というよりも、うまくいくことを知ってる。妄想ではなく。
長い意味不明な文章になってしまってすいません。
この本は、暖かい気持ちになります。そして、脳科学の研究などの情報が散りばめられてるので、それも勉強になる。
例えば、「脳と心は繋がってる」とか。
脳で考えてること、心で感じてること。これらは全部意味あるんだなと。
読書ってまじおもしろい。
こんな本がずっと前から存在してたんだね。
てことで以上です。
最後まで読んでくださっ方、ありがとうございました。
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